有名私立通信制高校の学費はどのくらい?各学校を徹底比較!

通信制高校に行きたいけど、学費ってどうなっているのと疑問に思う方もおおいでしょう。通信制高校は学校によって学費がかかるところや通常より安く通えることもあります。

今回は、数ある通信制高校の中でも特に有名な私立通信制高校の学費事情を比較を交えながら紹介していきたいと思います。

私立通信制高校10校の学費を比較

まず、単純な学費の安さという観点から見ると、安いのはもちろん公立の通信制高校です。安い学校だと年間5万円程度で通える学校もあります。私立の場合はこうはいきません。基本的に学費は高い場合が多いです。

しかし、公立に通うデメリットももちろんあり、学習、生活両面におけるサポートの弱さから卒業率の低さが目立ちます。そのため、自分のことはある程度自分でマネジメントできるような自己管理能力が求められる環境です。一方私立では学費こそ高いものの、その分生徒一人ひとりに対して充実したサポートを提供することができるため、高い卒業率を誇ります。

公立、私立それぞれの良さはありますが、ここからは今回のメインテーマでもある私立の通信制高校10校の学費と特徴を紹介していきますので、比較しながらご覧ください。

翔洋学園高等学校(私立)

翔陽学園高等学校の学費は以下の通りです。

入学金 0円
選好費 5000円
授業料 8000円
設備費 5万円
初期総額 23万9000円
3年間総額 40万円程度

翔洋学園高等学校は年間10万円弱で通える非常に学費の安い高校です。

翔洋学園高等学校は単位によって学費が定められています。通常であれば登校日数に応じて学費が高くなるのにもかかわらず登校日数が多くても単位によって学費が決まるので他の通信制高校と比較したとき登校日数が多く学費が安い通信制高校に通いたい人にオススメです。

日本で初めて学習センターを設置した高校で、茨城にある本キャンパスをはじめとして東日本を中心に学習センターを展開しました。また、コミュニケーション不足にならないように課外活動を盛んに行って友達との交流の機会も設けられています。

特に魅力的なのは自由登校が可能な学習センターです。ここでは決まった曜日に決まった科目の授業が行われているので、その科目の授業を行なっている日に学習センターに訪れて詳しい解説を受けることができます。

なお、学習センターは全国には設置されていません。翔洋学園高等学校では次のいずれかの地域にお住いの方を募集の対象としています。青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県

口コミによると生徒のコミュニケーションは盛んで進学の相談を行ったりすることもあるそうで、非常に評価が高いです。また、仕事がある社会人のことも考慮されており、10日程度通学日数が少なくても卒業することが可能なので非常におすすめです。

鹿島学園高等学校(私立)

鹿島学園高等学校の学費は以下の通りです。

入学金 5万円
授業料 7000円×単位数
設備費 2万4000円
通信関連費 5000円
初期総額 26万6000円
3年間総額 70万円程度

学費は年間20~30万円程度で通えます。鹿島学園高等学校は学費がさほど高くないにも関わらず、卒業率が80%以上を誇ります。これは鹿島学園高等学校の大きな特徴と言うことができます。

実は、通信制高校の多くは卒業率が芳しくないのをご存知でしょうか?公立の通信制高校では平均卒業率は3割とも言われています。そのなかで卒業率80%という高い数字を誇るのは学習サポートの体制がしっかりしていることに起因しています。もし、卒業できるか不安であれば学費の比較ばかりではなく卒業率という観点から比較するのもおすすめです。

鹿島学園高等学校の卒業率が通信制高校のなかでもトップを誇るのは通いやすいように工夫されたシステムのおかげです。自分のペースで学習ができるため登校日数を増減させることや、自宅で先生と学習する家庭教師コース、人と話すのが苦手であればインターネット指導コースなど幅広いスタイルがあるので無理なく通うことができます。

また、運営団体が全日制高校を経営しているため卒業証明書は全日制高校と同じものとなっているので就職面接では通信制高校を卒業したと気づかれる心配はありません。もし、在学中に全日制高校に転学したいと考えたのであれば途中から編入することも認められています。

クラーク記念国際高等学校(私立)

クラーク記念国際高等学校の学費は就学支援金を適用しない場合は以下の通りです。

入学金 14万円
授業料 7000円×単位数
設備費 22万円
初年度総額 40万円
3年間総額 85万円程度

学費が一括納入が必須である通信制高校が多いなか、クラーク国際記念高等学校では学費の一括納入が必須ではなく、また専門分野を学ぶことができることを特徴としています。分割での学費の納入を認めており、入学時、7月、12月の3回に分けて学費の納入ができるため、まとまったお金を用意することが難しかったり、一度に支払うことが困難であればオススメの学校です。

通信制高校の課程で専門分野を学べるコースが開設されているのも通信制高校の中で比較すると魅力的です。オプションなので必須ではありませんが、IT系や美容系など広いジャンルが用意されています。自分の目的に合ったコースを選んでみましょう。

クラーク記念国際高等学校は他の学校と違い、自分の進みたい道を選べるという点です。当然必修科目はありますが、声優、美容師、ITなど興味のある分野に進めるのは非常に優しい点です。

また、あまり人と交流するのは好きじゃないという人もいるかと思いますが、たとえ人付き合いが苦手であってもパーソナルティーチャー制度というものがあります。

パーソナルティーチャー制度とは生徒が先生を指名できるのでミスマッチが起こらずお互いにコミュニケーションがとりやすくなる制度です。優しい先生がいい、話が面白い先生がいい、社会科に詳しい先生が良いといったように選ぶことができます。

ルネサンス高等学校(私立)

ルネサンス高等学校の学費は就学支援金を適用した場合は以下の通りです。

入学金 5万円
授業料 1万円×単位数
設備費 2万円
教育関連費用 6万円
スクーリング費 6万5000円
初年度総額 44万5000円
3年間総額 80万円程度

ルネサンス高等学校は3つの校舎があるので、通う場所により多少の変動がありますが学費は3つの校舎ともあまり変わりません。

学費は他の私立の通信制高校と比較すると平均的ですが、卒業率は97%という驚異的に高い数値を誇っています。その背景として、ルネサンス高等学校は他の通信制高校より学習に力を注いでいることが挙げられます。

卒業後の進学率も46.9%という非常に高い数値を出しています。内訳として短大への進学率は11.5%、専門学校への進学率は41.6%になっているので、進学という観点で比較すると学習サポートの面で信頼できる通信制高校といえます。

ルネサンス高等学校は大学進学コースが設けられており、2016年度は国立大学に1351名、私立大学に4709名も合格者を出しています。予備校のAxisと提携しており他の通信制高校と比較して学習の面でサポートがかなり手厚いです。また、大学進学コースの他にも指定校推薦の枠があり小論文や面接の対応もしっかりできます。

全国にキャンパスがあるのでどこからでも卒業ができるうえにキャンパスが遠いのであれば年4日間のスクーリングで卒業することも可能です。もし、4日のスクーリングが不安であれば個別指導も受けられ、教師とメールやラインでやりとりができるので決して1人で勉強するわけではありません。しっかりとしたサポート体制のもとで卒業ができます。

日本ウェルネス高等学校(私立)

日本ウェルネス高等学校の学費は以下の通りです。

入学金 1万円
教育関連費用 5万円
授業料 8000円×単位数
補修授業費 18万円(在宅通信制の場合は不要)
初期総額 45万円/27万円(週2日登校/在宅)
3年間総額 130万円/80万円程度(週2日登校/在宅)

日本ウェルネス高等学校は在宅であれば、なんと年間20~30万円程度で通えるお得な通信制高校で、部活動が充実していることも特徴です。

コースは2種類が開設されており、在宅コースは年間約26万円で通うことができます。在宅コースとは別で週2日登校する場合は学費が45万円となるので基本コースと比較すると少し高めの学費設定になっています。

入学後にスポーツをしたい方であれば、部活が設けられているのは魅力的です。日本ウェルネス高等学校は他の通信制高校と比較するとスポーツに力を入れています。入学後に部活動でスポーツをしたいという方であればとてもオススメです。

また、落ちこぼれないことをモットーにした学習スタイルが人気で勉強が苦手な方でも復習を何度も行なって苦手を克服していきます。

飛鳥未来高等学校(私立)

飛鳥未来高等学校の学費はコースにより学費が倍以上違うのでどれが自分に合っているのか事前によく確認しましょう。

飛鳥未来高等学校の学費の内訳は省略してコース毎の初年度の学費を紹介します。

コース 初年度総額 3年間総額
ベーシックコース 33万円 90万円程度
スタンダードコース 41万円 120万円程度
3DAYコース 50万2000円 150万円程度
5DAYコース  72万2888円 210万円程度
美容師免許取得コース  39万円 110万円程度

学費は他の通信制高校と比較しても高いとはいえず平均的ですが、自分の個性や目的に応じてコースが選択できるところは大きな特徴と言えます。

登校スタイルが自由に決められるコースやクラス制の授業を受けることができるコースもあります。生徒の中にはあまり通学日数を増やしたくない人もいれば通学日数を増やしたい人もいるので一人ひとりに合わせた通学スタイルを選ぶことができます。

キャンパスごとにイベントを開催しており修学旅行やクリスマス会といった催しが充実しているので学校生活が充実します。もちろん、イベントは参加自由なので無理に参加はしなくて大丈夫です。

学習やコミュニケーションに悩みがある生徒のために教師全員がカウンセリング資格を保有しています。通信制高校では資格を持つのは珍しくはありませんが、全員が資格を持っているのは飛鳥未来高等学校だけです。不安を抱えている生徒であれば非常に環境がいい通信制高校です。

将来は何をしようかと悩んでいる生徒のために飛鳥未来高等学校ではトライアルレッスンを行なっており、美容やITなどプロの講師から様々な体験レッスンができます。

ヒューマンキャンパス高等学校(私立)

ヒューマンキャンパス高等学校はコースにより学費が大きく変化します。そのため、自分にあったコースを考えて選びましょう。

飛鳥未来高等学校の学費の内訳は省略してコース毎の学費を紹介します。

コース 初年度総額
専門コース 73万6000円
専門チャレンジコース 59万6000円
通学コース 41万6000円
一般通信コース 29万6000円

ヒューマンキャンパス高等学校の学費はコースによって大きく異なります。この中で最も安いコースは一般通信コースです。基本的に学習スタイルが自宅中心になると学費が安く収まります。高校の授業で習う通常の科目の他にもパティシエや美容師など幅広い人材を育成する制度が充実している通信制高校です。

専門学校やサポート校で学ぶ分野である専門的なコースも通常であれば100万円ほど学費が必要ですが、ヒューマンキャンパス高等学校では比較的安く通うことができます。将来は専門学校に通うと考えているのであれば、ヒューマンキャンパス高等学校で専門コースを受講する方が結果的に安くすみます。

専門分野も広くファッション、エンタメ、漫画ゲームアニメ、プログラミング、保育、スポーツなど幅広く学ぶことができます。さらに不登校の人でも通いやすく通えるコースが自分で決めることができ、レポート提出やテストも在宅で終えることができます。

角川ドワンゴ学園(私立)

角川ドワンゴ学園はもともとネットコースで始まりましたが進学コースも設けられて2つのコースが用意されています。

ここではネットコースの学費を紹介します。

初年度総額 7万3000円
3年間総額 30万円程度

どうしても卒業率が低くなりがちな通信制高校の生徒を助けるため先生のサポートが通常よりも暑いです。さらにプログラミングの授業があるので将来はエンジニアになりたいと考えている人にもオススメです。

さらに情報化が進んでおり、ほとんどの学校がレポートやテストなどの提出書類を郵送させるなかでスマホやPCを使って提出するのが認められています。

松栄学園高等学校(私立)

松栄学園高等学校の学費は以下の通りです。

入学金 0円
教材費 1万8000円
授業料 20万円
施設費 3万円
初年度総額 24万7700円
3年間総額 90万円程度

なんと松栄学園高等学校は入学金が0円で入学できる学校です。就学支援を利用すれば非常に安い学費で卒業ができます。入学金を急に用意できない家庭や、教育ローンを借りるのは怖いという方にオススメです。

また、授業形式が週3日の半日授業なので通学日数があまり負担にならにうえにお財布に優しい学校です。

松栄学園高等学校でオススメのコースはパソコン資格取得コースです。ワードとエクセルの検定を目指すコースです。社会に出たら必要とされるスキルなので取っておいても損はありません。パソコンが苦手でもプロの講師が指導しているので安心して受講できます。

さらに受講料も安く、年間2000円なのでパソコンスキルを向上させたい人にはおすすめです。パソコン以外にもレポートや進学就職のサポートをする体制が整っています。どちらも参加費は無料となっています。レポートの書き方を個人指導、就職希望者にはビジネスマナーを教えるサポートや進学希望者には面接対策や進路相談も行なっています。他の通信制高校と比較してオプションとなるコースが無料なのは松栄学園高等学校のよいところです。

入学したいけど学費に不安であれば年間最大で24万円支給してもらいながら通学することができます。経済的に負担が少なく通えるのが非常に魅力的です。

一ツ葉高等学校(私立)

一ツ葉高等学校の学費は以下の通りです。

入学金 8万円
授業料 43万円
設備費 3万円
単位認定料 7000円
教育関連費 5万円
初年度総額 68万8000円
3年間総額 110万円程度

3年間でなんと100万円は超えてしまう通信制高校が一ツ葉高等学校です。

なぜそんなに学費が高いのかは理由があります。それは進学校と肩を並べるほどの大学受験に対してサポートをしてくれます。国公立大学、早稲田大学や慶應義塾大学に進学をする人や中には東京大学に進学した人もいます。レベル高い大学を志すのであれば、通信制高校のなかでも断トツで質の高い教育をする一ツ葉高等学校はオススメです。

進学だけではなく授業時間で資格の勉強も力を注いでおり、就職活動では有利に進めることができます。ソーシャルスキル科目という授業が設けられており、円滑な人間関係を作る技術を勉強することもできます。具体的に何を勉強するのかというと、自己コントロール、対人関係、思考力などを学び、通信制高校を卒業しても人と関わるのに抵抗がなくなり生活しやすくなります。

なんで学費はそれぞれ違う?

公立と私立の比較

学費はコースによって授業料が大きく変化します。

一般的には公立の方が安く、私立の方が高くなります。加えて公立の学校には就学支援金という制度が存在するおかげで授業料が非常に安くなります。一方、私立の通信制高校は学費が高いですが、専門分野の勉強や学習のサポート体制が充実しているので登校や学習に不安を持つ生徒であれば私立をおすすめします。

もし、学費に不安を持っているのであれば奨学金や教育ローンといった制度も備わっているのでそちらのサポートを受けることで通うこともできます。

登校日の比較

通信制高校で学費が変動する理由の一つに登校日数が関係しています。登校日数が少ない場合は学費が安くなり、在宅学習が中心となれば学費は非常に安く抑えることができます。

専門課程コース

通常のカリキュラムと比較するとオプションでつけるコースです。卒業した後に就職の役に立つ技術や知識、就職の際に必要となる資格の習得をサポートしてくれます。専門課程のカリキュラムの幅は非常に広く多様な職種に携わることができます。例えば、美容関連ではネイルの技術、ヘアサロンで使える技術。プログラミングを習得してソフトウェアの開発に従事するなど将来の見通しが明るくなります。

専門学校のような機能を担っている学校もあるので、学費が高いと感じた場合は一度ホームページや電話で確認をとってみましょう。

自分に合った通信制高校を選ぼう

通信制高校のなかでも有名な10校を厳選して選びましたがいかがだったでしょうか?どの高校も学費から学習スタイルまで十人十色です。学費が安いところもあれば、サポートが充実している学校、進学や専門分野に特化している高校と様々です。

また、学校の機能だけではなく通学スタイルや登校日数の面でも学校はそれぞれ違った特徴があります。

もし、気になる高校があれば是非ホームページを見て資料請求をして詳しい情報を見てみましょう。

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