通信制高校のテストについて徹底解説!

通信制高校は、実際に通う人は数としては多くないものの、昔からある馴染み深い学校であることは間違いないでしょう。
また、全日制の高校に通えない学生のために、政府が平等な教育機会を提供するという目的のもと今日まで脈々と受け継がれてきました。
近年では、テクノロジーの発展も相まって、ネット上で完結する高校も現れてきております。

こんな状況の中で、学校のカリキュラムや、システムには十分納得したけど、一番気になるテストのことがわからない!と嘆きの声が聞こえてきました。
そこで本記事では、通信制高校のテストについて、通信制高校の説明から入り、テストの対策やどうテストを乗り越えていくかを詳しく説明していきます

そもそも、通信制高校とは何か?

通信制高校のことを知らない方はほとんどいないとは思いますが、通信制高校について簡単に説明します。

通信制高校とは、その名の通り通信を用いた教育を行う高校のことを指します

高校には、全日制・定時制・通信制の3つのタイプが存在しますが、前2つはあくまで学校に通って学ぶのをメインにしているので、通信制高校とは対照的となります。
しかし、卒業時に取得できる高校卒業資格は全日制・定時制・通信制で変化せず、全て同じものとなります。

通信制高校のシステムとは?

通信制高校では、決められた単位を取得することで卒業することができる単位制を採っている高校が多いです
単位制とは、学年制の高校と異なり3年以上であれば自分のペースで学習を進め、卒業することができるシステムです。

何か他に注力している活動がある場合には、学校に重心を置かずとも生活ができるのでありがたいですよね。

通信制高校での単位の取り方は?

通信制の場合、単位制が用いられることが多いということは先ほど申し上げました。
では、単位を取るために生徒に対して学校側はどのような指導をしているのでしょうか。

通信制高校では、単位の取り方は大きく分けて3つあるので、それを解説していきます

単位の取り方①レポート

レポート作成とは、学校が決めた課題を作成し、添削を受けるという学習です
レポートは、一から作成するものではなく、穴埋めプリントのようなものに近い場合が多いとのことです。

単位の取り方②スクリーニング(面接指導)

学習を進めていく中で、どうしてもわかりにくいところは生じてくるものです。
この疑問点を解消するのが、スクーリング(面接指導)という制度です。

このスクーリングでは、生徒が先生に直接指導を指定された日にちに受けることができ、スクリーニングの回数・形式は学校によってかなり異なってきます
というのも、スクーリングは月二回程度行う学校が多いですが、毎日登校を課す高校や、合宿の形をとる高校などその学校の特色が現れてくる部分だからです。

単位の取り方③サポート校

サポート校とは、通信制高校に通う生徒が最短在籍期間の3年で卒業できるように指導を行う民間教育施設のことを指します
通信制高校とサポート校は、いわゆる学校と塾の関係に近いものなので、サポート校に通学していたこと自体が卒業に関わることはありません。

通信制高校の在籍者の特徴とは?

通信制高校は、先ほど述べたように時間の融通が効きやすいという点から、様々なバックグラウンドを持った人が通学しています
例を挙げるとすると、既に働き始めている人、一度高校を中退してしまった人や元不登校だった人などです。

最近では、他の活動に注力できるという点から、芸能活動をしている人や、アスリートを目指す人も通学しているというケースも挙げられます。

通信制高校でのテストの役目とは?

そもそも、通信制高校にはテストはあるのでしょうか。
答えは、あります。
あれ、さっきの単位取得の話はどこに行ったのか、と思う方もいると思います。

安心してください、実は通信制高校でテストの点数が単位認定に関わることはそこまで多くなく、単位の取り方①〜③で紹介したようなものをきちんとこなしていれば、ほぼ確実に単位は取得できるようになっているのです

テストの成績が著しく悪かった場合にも、ほとんどの学校は特に単位認定に影響は何もありません
あったとしても、追試程度でしょう。
テストを受けていないという場合には、単位認定は厳しくなってしまうでしょうが、テストを受けさえすれば、単位は獲得できるでしょう。

テストの回数・受け方は?

通信制高校は、学年末の1回、もしくは前期・後期1回ずつの合計2回のテストを学校に集まって全員で受ける場合が多いです
出題範囲は確かに広いですが、しっかりと課題をこなしていればテスト自体は難しいものではないでしょう。

ここで、日程的にどうしても受けにいくことができない場合や、試験会場にたくさんの人が集まる空気感が嫌で、行く気力が湧かない時には学校に連絡してみるといいかもしれません。
試験日程を変更してくれたり、オンラインのテストを受けさせてもらえたりするかもしれません。

テストの内容とは?

通信制高校のテストの内容は、普段の課題であるレポートから出題される傾向が高いです

提出し、添削をしてもらったレポートをファイル等にまとめておいて、テスト前に復習できるようにしておくのがいいかもしれません。
また、スクーリングの時に、先生がテストで出るポイントを教えてくれる場合があります。

スクーリングの際に、「ここが大事だ!」と先生が言っていた部分をノートにとっておくといいのかもしれません。

テストの合格ラインとは?

どんな高校も、生徒を積極的に落第させたいと思うところはありませんから、基本的にテストはそこまで難しくはしません。
通信制高校も、テスト準備をしっかりすれば合格点をとることができますが、その合格点とは果たして何点なのでしょうか。

通信制高校での単位認定試験における合格点は1年で60点とされています
一年間を通してトータルでこの点数を取ればよいわけですから、前期後期の2回試験がある場合には更にハードルが下がります

また、もしもその合格点に届かなかったとしても、普段の課題(レポート・スクーリングなど)をしっかりとこなせていれば、その意欲が評価されて、単位が認定される場合があります。

通信制高校に赤点はあるの?

通信制高校では、いわゆる「赤点」はありません
というのも、通信制高校が採用している単位制では、たとえ一つの科目の点数が赤点並みに低かったとしても、その科目の単位が取得できないだけだからです。

ただし、単位が取得できないということは、卒業に必要な単位を集める、というところから遠のいているのは確かです。
ですから、確実に取り切る、という心構えが大切でしょう。

テスト突破対策とは?

通信制高校におけるテストは難しくはないですが、どうしても単位が足りず卒業できない人も出てきます。
そうならないためのテスト突破対策は3つありますのでそれを紹介していきます

テスト突破対策①楽しい学校を選ぶ

やはり何事もやっていて楽しいという思いがなければ続きません。
通信制高校では学校によってさまざまな学習方法が用意されているので、自分が勉強していて「より楽しい!」と思えるような通信制高校を選びましょう

無我夢中で何事にも取り組めるような高校なら、きっとテストは簡単ですよ!

テスト突破対策②スクリーニングの多い高校を選ぶ

通信制高校の中でも、週5回登校するという制度をとっている高校もあります。
全日制の高校と何が違うのかというと、単位制をとっているので、学年にとらわれることなく生徒が自分のペースに合わせた学習を進めることができる点が大きく挙げられます。

そんなスクーリングの多い学校では、制服が用意されていたり、先生が生徒に対してテストで出る点を教えてくれたりと、生徒の学校へのモチベーションを上げるための工夫がなされています

そういう高校は、「全日制は嫌だけど、学校との関わりはそれなりに強く持っておきたい」という方におすすめです。
このようなシステムをうまく利用して、テスト対策を上手に進めることができるでしょう。

テスト突破対策③先生と一緒にテスト勉強計画を考える

通信制高校の先生は、自分の生徒がさまざまな事情を持って学校に来ているということを知っているので親身になってくれます。
そういった先生をみつけて、わからないことや困ったことを相談すると、手厚い指導をしてくれることでしょう。

その一環として、テスト勉強の計画を先生が考えてくれるという通信制高校もあります
それに加えて、日頃の課題や、スクーリングなどの計画を練ってもらえる場合もあります。

こういった計画を練ってもらったら、しっかりと実行することも大事です。
自分と先生が立てた予定をしっかりと実行することができ、単位取得できたら、それだけで自分の自信に繋がり、今後の学校生活にも弾みがついてきます。

予定をたてて、それを実行して目的を達成する
こういったことは将来的にも必ず役に立つことですから、テスト突破よりも大きなものが得られることでしょう。

万全の体制でテストを受けよう!

通信制高校は、学校に行く頻度が少ないというケースが多いですから、自身のテストに向けての予定管理に不安な人も多いと思います。
しかし、通信制高校ではテスト対策に向けてさまざまな指導方法を取っているので、万全な体制でテストを受けることが可能になっています

そんな中で、わからないことや知らないことを先生に聞き、新しいことを学ぶという積極性が大切になってくるので、そういったことをぜひ通信制高校で身につけていってください。

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