通信制高校への進学や編入を考えているけれど、どんな仕組みなのかがわからないといった方も多いと思います。また、自分に合ったスクーリングのプランを検討中の方もいるでしょう。
今回はそんな方に向けてスクーリングの基礎知識から参加のメリット、さらに全国のユニークなスクーリングをおこなっている学校までご紹介していきたいと思います。
目次
そもそもスクーリングとは?
そもそもスクーリングとは何なのでしょうか?
スクーリングとは簡単に言えば「通学」のことです。定義としては「学校に登校して学習すること」とされており、学校で直接教師から講義や実習を受けることをいいます。
いじめなどを経験し、通学することに対しての不安がある人や、芸能活動やスポーツなど、学業と並行してなにかに打ち込む忙しい人にとって、このスクーリングの多さ、少なさは通信制高校を選ぶうえで重要な要素になるのではないでしょうか。
参加は絶対しなくてはいけない?
スクーリングは参加が必須です。
先にも述べたように、通信制高校を卒業するための条件として
・テストを受験すること
・スクーリングを受ける
という3つがあります。
スクーリングに関しても受けないと単位がもらえません。
そのため、「スクーリングは参加が必須」になるのです。
どれくらい登校するの?
スクーリングは通信制高校を卒業するための必須条件ではありますが、実はスクーリングに関して明確なルールは決まっていません。
そのため、スクーリングの日数であったり回数であったりは学校によってバラバラです。
また、登校日数を回数で定めている学校もあれば、時間や曜日で定めている学校もあり、通信制高校によってスクーリングのスタイルは全く異なります。
自分を取り巻く事情とうまく照らし合わせることができます。
スクーリングに参加する際のメリット
通信制高校は通信による教育を展開するものなのに、なぜ学校に行くスクーリングが必須とされているのか、疑問に思う人も多いかもしれません。
自分を取り巻く事情によっては人が多く集まる場所にいくことが難しい人もいるでしょう。
しかしスクーリングに参加すれば日常生活では体験できないような体験ができたり、普段話せないような人と話すことができたり、深い学びに繋げることができます。
スクーリングに参加することで得られるメリットには参加の敷居が低いことや、興味のある授業を選べることが挙げられます。順番に解説していきます。
参加の敷居が低い
「これでもいいかも」などと思えるようなスクーリングを実施している通信制高校があれば、その直感を頼りに選んでもよいでしょう。このように参加の敷居が低く簡単に始められることがスクーリングの1つ目のメリットです。そこで思いがけない転機となる学びに出会えるかもしれません。通信制高校がそれぞれ展開するスクーリングにはそんな可能性が秘められているのです。
興味のある授業を選ぶことができる
2つ目のメリットとして、スクーリングは全日制高校とは異なり自分に合ったスクーリングを選ぶことができます。中には旅行気分で楽しんでいるうちにスクーリングが終了ということもあるため、ずっと座って勉強するというイメージとは若干異なるかもしれません。通信制高校はさまざまなスクーリングを展開しているので「これならやってみたい!」と思えるようなスクーリングを選択することができます。
どんなスクーリングがあるのか?
ひとくちにスクーリングといっても、さまざまな種類があります。
ここからはユニークなスクーリングを展開している通信制高校を紹介します。
鹿島学園高等学校
スクーリングは月2回と、長期休暇に集中して行なっています。全国200か所以上の拠点や提携校があり、気軽に身近な場所で学ぶことができる通信制高校です。他の生徒との交流を持つことができたり、教師からの直接の指導を受けたりすることができるなどといった点が特徴的です。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校の特徴は制服があることです。強制的に着なくてはならないものではありませんが、特に女子生徒にとって制服を着こなすことができるということは大きな魅力ではないでしょうか。ここでは愛知県、茨城県、大阪府の3府県いずれかの会場へスクーリング通学します。年間を通してスクーリングの回数は少なく、年間最短3日でスクーリングを済ませることができてしまいます。
N高等学校
N高等学校は2016年に誕生しました。
ネットを主体とした課題をこなす傍らで、プレミアムスクーリングというスクーリングに参加することができるのが特徴です。プレミアムスクーリングは年に1度、5日間ほど沖縄県にある伊計島という島において合宿型で実施されます。
基礎項目の授業をおこなうとともに、野外活動ではサトウキビ農業の体験会など、南国の沖縄県ならではの課外授業を受けることができます。
クラーク記念国際高等学校
通信制高校ながら2016年の夏には野球の全国大会、甲子園に出場したことでも話題を呼んだのがクラーク記念国際高等学校です。北海道に本校があり、本キャンパスでは北海道ならではの広大な学習施設を利用してスクーリングを行います。農業の体験学習、スキーなどといった課外学習が非常に盛んであり、スクーリングを楽しみとしている生徒が多い通信制高校です。
KTCあおぞら高等学院
KTCあおぞら高等学院は屋久島の自然を活かした自然体験などを合宿型で行い、体育や美術などの授業もおこなうという独自のカリキュラムを行っているのが特徴的です。普段とは違った環境で勉強することで集中して勉強に取り組むことができたり、新しい友達を見つけることができたりと評判のスクーリングです。
京都美山高等学校
京都美山高等学校はスクーリングが他の通信制高校と比べて少ないのが特徴的です。
年間5回の日帰りのスクーリングのみとなっており、プロジェクターなどを使用したユニークな授業をする学校として知られています。
第一学院高等学校通信コース
第一学院高等学校の通信コースは茨城県か兵庫県のどちらかの会場にスクーリングに行くことになります。
年1回、2泊3日となっており、普段の学習ではタブレットを利用した教育を展開しています。
タブレットに関しても心配する必要なく、iPad miniの貸し出しも行っています。
まとめ
ここまで以下の内容についてご紹介してきました。
・スクーリングとはなにか?→学校で直接教師から講義や実習を受けること
・参加は必須なのか?→参加必須
・登校頻度は?→学校によってバラバラ
・参加することで得られるメリット→参加の敷居が低い、興味のある授業を受けることができる
・ユニークなスクーリング一覧→鹿島学園高等学校、ルネサンス高等学校、N高等学校など
この記事を参考に、あなたもぜひスクーリングに参加してみてはいかがでしょうか。